Shonan Style Council

湘南・辻堂からファッション・コンサルタントが大人の男性に向けたライフスタイル関連の情報を発信

シャツ選びの基本

シャツは本来ネック周りのサイズで選ぶのが基本です。元々ジャケットの下着の様な捉え方なので、ジャケットを着用した時に見える場所(衿と袖)を注視して選びます。ボディのサイズは見えないので後回しという訳です。

 

きつすぎずゆるすぎず、指が2本入る程度のゆとりで十分です。シャツ慣れしていない方は若干苦しく感じるぐらいのサイズかもしれません。スーツスタイルで一番カッコ悪いのは、首とシャツの間に隙間が出来てしまう事です。逆に言えば隙間さえ出来なければゆるくても大丈夫ということです。

 

また、裄丈はなるべく長めが正解です。ほとんどのシャツは縦方向に縮むのでその余裕が必要なのと、腕を下ろした時と前に出した時では必要な長さが違います。日本だと裄丈が短い方が多いですが、裄丈の基本は袖のボタンを外したときに、手を下ろして親指の付け根あたりより長ければ正解です。それをボタンをとめる事によって拳より下に落ちないよう合わせる訳です。

 

カフのボタンを止めた時に拳に引っかかる状態であれば袖に縦方向のゆとりが生まれるはずです。プロの世界ではブラウジングと呼ばれるゆとりです。このゆとりを嫌う方もいらっしゃいますが、このゆとりがないと洗っていくうちに出てくる縮みや腕の動きに対応できません。ですので、シャツに於いて手首周りの大きさがフィットする事はとても大切です。

 

もし既製のシャツで手首周りがゆるければボタンの位置を縫い直して調整して下さい。実際ボタンが2個付いているものも多いですが、その場合はなるべく小さい方からトライしてみて下さい。余談ですが、袖にボタンが2個付いているといかにも既製品っぽくて粋ではないので外しておきましょう。

 

繰り返しになりますが、スーツにおいてのシャツは本来下着ですので身幅に関しては好みで結構です。ただし、ネックサイズと手首周りに関してだけはこだわっていただきたいと思います。